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教育のメッセージ 易占「山水蒙」の深遠な意味 [易経の真髄]

ブログを閲覧いただき、ありがとうございます。

「天地人の運勢鑑定」 を主宰している深川宝琉 です。

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4月中盤に入り、新しい環境に少しずつ慣れ始める時期になりました。

進学、就職そして転職してジワジワと緊張がほぐれ始める時期です。

若い人だけでなく、中年期に転職する人にとっては、自分の人生の大きな転機ですね。

4月中旬は本格的にスタートを切る上で「緊張と弛緩(しかん)、張りと緩みが不規則に訪れる助走期間の運勢」と言えるでしょう。

日本人にとっては新たな1年を過ごす上で指針となる何らかのライフコンパスを求めるものです。

 

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これから、大いなる一歩を踏み出して人生の大海原を航海する羅針盤が必要な人もいるでしょう。

全国各地から福岡、天神、六本松にやってきて福岡占いの館「宝琉館」 にご来館する方々がどんどん増えています。

しかも、自分の開運、家族の開運のためにどうすれば良いか、熱心にお尋ねになっています。

4月20日(金)、21日(土)午前11時~午後7時の時間帯、宝琉館のプロ鑑定士メンバーたちによる開運鑑定会は宝琉館天神店 で行っています。

4月22日(日)、23日(月)午前11時~午後7時の時間帯、宝琉館天神店 では深川宝琉による開運鑑定を行っています。

福岡占いの館「宝琉館」 では、様々な占術の観点を含め、開運のために深く、直接鑑定していきます。

深川宝琉による鑑定はこの期間、宝琉館天神店か宝琉館六本松本館で行っています。

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福岡占いの館「宝琉館」では、様々な占術の観点を含め、開運のために深く、直接鑑定していきます。

関心のある方は福岡占いの館「宝琉館」 にご来館ください。

直接鑑定を希望の方は鑑定申し込みフォーム あるいは電話でご連絡下さい。

直接鑑定ができない方は公式ウェブサイト「天地人の運勢鑑定」 からネット鑑定をお申し込み下さい。福のある充実した人生を送っていきましょう。

 

 

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四月から新学期が始まり、現代のお父さん、お母さんが常に悩んでいるのが子どもの教育です。


宝琉館にも、子育ての相談でご来館される方も多々いますね。


最近は、親子で心身ともに不調をきたすケースが多く、脱ゆとり教育の時代に入り、ますます、戸惑うことも多くなってきています。

 

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ADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害や適応障害、社会不安障害など、専門医のカウンセリングなどでしか、はっきりしたことがわかりにくいケースも増えています。


学校教育では、いろんな子どもたちがいて、教師が全部を完全にフォローできることは難しい時代です。


だからこそ、家庭教育が大切なのですが、親も共働きが多く、父子家庭、母子家庭も増え、なかなか、子どもたちと深く対面する機会が少なくなっていて、親自体もイライラして、子どもに当たってしまう例も多いですね。

 

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だからこそ、親が子どものしつけや教育をどうすべきか、教師が生徒への教育をどうすべきか、改めて問われる時代になりました。


親子関係、師弟関係、先生と生徒との関係をどうしていくべきかを知る上では、易経64卦の中の4番目の卦である山水蒙(さんすいもう)はとても大切な人の教育のことを伝えています。


易経の「山水蒙(さんすいもう)」にある卦辞(かじ=卦の解説文)は次の通りです。

【山水蒙(さんすいもう) 卦辞原文】


蒙亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三涜。涜則不告。利貞。

【山水蒙(さんすいもう) 卦辞読み下し文】

 

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蒙(もう)は亨(とお)る。我(われ)童蒙(どうもう)を求むるに匪(あら)ず。

童蒙(どうもう)我(われ)を求(もと)む。初筮(しょぜい)は吿(つ)ぐ。

再三(さいさん)すれば瀆(みだ)る。

瀆(みだ)るれば則(すなわ)ち吿(つ)げず。貞(てい)に利(よろ)し。

【山水蒙の卦辞の解説】

 

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「蒙」とは、木をおおいつくしてしまうつる草のことで、何が何だか知的に混乱していて、文字どおり朦朧(もうろう)としている状態です。

 

「山水蒙の時、通じる。教える側が生徒を求めるのではなく、生徒が先生を求めて教えを乞うのが本来の教育の姿。

第一回目の初筮は正しい答えを告げるが、何度も何度も占うと、疑う心によって天が 正しい答えを告げない。貞正であればよい」。

 

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山水蒙の時は、先が朦朧(もうろう)として見通せず、あたかも将来が未知数の子どもの状態を言います。この卦は「教育の卦」とも言われていて、「人づくりは国づくり」であり、「教育は国家百年の大計」と言われる通り、とても大切です。

 

ここでは、学ぶ側の意欲に基づく自主性と謙虚さが教育の原点であり、易の精神と共通するものであることが述べられています。


山水蒙の時には、未熟な自分を啓発するよう、良き指導者を求めて、学問や稽古ごとに励んで教養を高めることです。童心に帰って、親や先生を求める幼子の気持ちのように純粋無垢(むく)な心で謙虚に自己啓発していくことが求められるということです。

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ただ、これだけでは、複雑な現代社会の病んだ世界では、なかなか教育は難しいでしょう。


ただでさえ、様々なメンタル面での課題を持った人々が増えています。

ようやく小中学校では、道徳の教科化が始まり、道徳の教科書を使って、正規の授業時間にじっくり考え抜くモラルの啓発が問われていく時代となりました。

これ自体は、必要なことです。

 

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佐藤一斎(写真左大な教育家(江戸時代の儒学者)が自著「言志録」の中で「化(か)して教(おし)う」ということを言っています。

ちなみに佐藤一斎が記した「言志録」など指導者のための随想録「言志四録」は終生、西郷隆盛の愛読書だったことでも知られています

まさに山水蒙という教育の卦の補足となる内容。


具体的な原文は次の通りです。

「教(かし)えて化(か)すれば、化(か)、及(およ)びがたく、化(か)して教(おし)うれば、教(おしえ)、入(い)りやすし」。

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まずは教え、それから感化しようとしても、感化することは容易ではない。感化して、それから教えれば教えは容易に入りやすい。

易経の山水蒙の卦のように、教師が教師たる威厳と風格を保って、川の水が上から下に流れていくように教師から生徒へ徳が流れていくのが自然の道理なのですが、だからといって、内容のない教師が偉そうにしてもダメだということです。

教師や親の人格に惹き付けられ、学ぼうとする生徒たちになるには、学ぶ者の心が師に魅せられて、そうなるということを言っています。

 

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教師や親の人格的な魅力が、学ぶ者の魂を覚醒させ、動かしていく。

親子、師弟、先生と生徒との精神的な結びつきが「化」であり、直観的、精神的な結びつきの基盤の上で言葉を通した教育も可能になるということです。

教養や知識を押しつけるだけでは、教師にはなれないということですね。

ニューヨーク市立大学病院の壁に残されていた作者不明の落書きにはこんな詩が書かれているそうです。

 

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◇大きなことを成し遂げるために/力を与えてほしいと神様に求めたら/謙遜を学ぶようにと弱さを授かった。

◇より偉大なことができるようにと健康を求めたのに/より良きことができるようにと病弱を与えられた。

◇幸せになろうとして富を求めたのに/賢明であるようにと貧困を授かった。

◇世の中の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに/得意にならないようにと失敗を授かった。

◇人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに/あらゆることを喜べるようにといのちを授かった。

◇求めたものは一つとして与えられなかったが/願いはすべて聞き届けられた。

◇神の意に添わない者であるにもかかわらず/心の中で言い表せないものはすべて与えられた。

◇私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されていたのだ。


【A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED】

I asked God for strength,that I might achieve.
I was made weak, that I might learn humbly to obey.
I asked for health, that I might do greater things.
I was given infirmity, that I might do better things.
I asked for riches, that I might be happy.
I was given poverty, that I might be wise.
I asked for power, that I might have the praise of men.
I was given weakness, that I might feel the need of God.
I asked for all things, that I might enjoy life.
I was given life, that I might enjoy all things.
I got nothing that I asked for—but everything I had hoped for.
Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
I am among all men, most richly blessed!
"

天の訓練(人生の師)は偉大であることを深く表す名もなきポエムです。

 

「山水蒙」の各爻(こう)の爻辞(こうじ=爻の解説文)は次の通りです。



【山水蒙(さんすいもう) 爻辞原文と爻辞読み下し文】

 

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初六 発蒙。利用刑人。用説桎梏。以往吝。


初六 蒙(もう)を發(はっ)す。用(もちい)て人(ひと)を刑(けい)するに利(よろ)し。用(もちい)て桎梏(しっこく)を說(と)く。以(もっ)て往(ゆ)けば吝(りん)。

 


【初爻の解説】

 

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 「刑」は刑罰、「桎梏」は手かせ足かせのこと。「無智蒙昧の者がいる。刑罰を用いるぐらいに厳しい態度が良い。わかれば手かせ足かせを外してやる。いきすぎた仕打ちは良くない」。物事の始めに当たっては厳しい態度で臨むべきですが、限度は知っておくことです。

 

九二 包蒙吉。納婦吉。子克家。


九二 蒙(もう)を包(くく)る 吉(きつ)。婦(ふ)を納


【二爻の解説】


「包」は包容すること。「道理のわからない者を包容し、妻を迎えて吉。子がよく家を治める」。良き指導者の態度です。縁談のある人は 乗ってみて良い。

 

六三 勿用取女。見金夫不有躬。无攸利。


六三 女(じょ)を取(と)るに用(もち)うる勿(なか)れ。金夫(きんぷ)を見(み)て 躬(きゅう)を有


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